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1972年9月5日。ミュンヘンオリンピックの選手村で、パレスチナ武装組織「黒い九月」がイスラエル選手団を人質に立てこもる事件が発生。
この9月5日という一日を舞台に、過去、現在、未来が複雑に絡み合うサスペンスドラマとなっています。
刻一刻と状況が変わる中での報道現場の葛藤や焦燥、その報道がテロリスト側に利用されるディレンマなどが克明に描かれています。
この事件以降、イスラエルとアラブ間では戦闘(暗殺)の応酬が始まります。
特に、モサドによる「黒い九月」メンバーの暗殺を描いたのが、スティーブン・スピルバーグ監督の「ミュンヘン」です。
また、この事件を契機としてドイツでは対テロ特殊部隊「GSG-9」が創設されました。
以後世界各国で同様のテロ対応部隊が創設されることとなり、日本ではSAT(特殊部隊)が創設されています。