Rottenn Tomatos評価
93%
iMDb評価
Filmarks評価
運営評価
運営コメント
オープニングのクレジットから個性的で、画面も70㎜のビスタサイズで陰影が美しい。
手持ちカメラのようにブレる画面や、背景としての音楽の使い方も個性的で、会話音や日常のノイズがミックスされ、自分がカメラ目線でそこにいるような臨場感がある。
孤高の建築家の後半生を描くが、過度にドラマチックではなく、主人公を悲劇の主人公や善人としてすら描いておらず、その浮き沈みが淡々と描かれる分、静かな感動がある。
エイドリアン・ブロディは上手い演技ではなく、もはやその人自身というナチュラルさでアカデミー受賞も納得。
”建築”という行為を通して人間の業や欲望、そして芸術の持つ力を深く掘り下げた作品であり、時としてコラージュのような編集、最後のエンドクレジットまで本作品自体がアート作品となっている。
途中で15分のインターミッション(休憩)が入るのも久々だが、長さはさほど感じなかった。