70年代には「新幹線大爆破」「東京湾炎上」「日本沈没」などのパニック作品ながら、社会性も含んだ作品が数多く作られていました。
本作もそういった作品の一つで、自衛隊のクーデーターとそれに巻き込まれる人々を軍・市民それぞれの立場でサスペンスフルに描いた大作になっています。

渡瀬恒彦、吉永小百合らの熱演に豪華なセットもあって、政治的なテーマを扱いながらも、エンターテイメント性も高い作品となっています。

今のテレビタイアップや原作頼りの映画、アニメが中心の邦画界にあっては、こんな硬派でパワフルな作品が懐かしいものです。