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運営評価
運営コメント
🌟 1. 本作の魅力
- ブロードウェイの伝説
20年以上愛され続けた名作ミュージカルが、最新の映像技術と演出で鮮やかに映画化。
心揺さぶる名曲の数々が、壮大な映像と共にスクリーンで蘇ります。 - 夢の競演と圧倒的な歌唱力
トニー賞受賞者シンシア・エリヴォと世界的ポップスターアリアナ・グランデの豪華共演。
二人の圧倒的な歌唱力と複雑な友情を表現する演技は必見です。
- オズの鮮やかな世界観
エメラルドシティをはじめとするオズの風景が最新技術で再現され、観る者を魔法の世界へと誘います。
「悪い魔女」とされたエルファバの視点から描かれる物語は、斬新なストーリー展開となっています。
👤 2. こんな人におすすめ
✅ おすすめ
- ブロードウェイミュージカル版『ウィキッド』のファンの方
- 『オズの魔法使』の世界観が好きな方
- シンシア・エリヴォやアリアナ・グランデのファンの方
- ミュージカル映画やファンタジー作品を楽しめる方
- 壮大な音楽と映像美を堪能したい方
- 強い女性キャラクターの物語が好きな方
⚠️ 注意点
- 原作ミュージカルや小説と異なる部分があります。
- 本作は二部作の前編のため、物語の完結はPart 2まで待つ必要があります。
- ミュージカル特有の歌唱シーンが多い構成が苦手な方には向かないかもしれません。
- 伝統的な「オズの魔法使い」のイメージを覆す内容に抵抗がある方は注意が必要です
🧠 3. 物語とテーマ
あらすじ
魔法の国オズが舞台。緑色の肌を持つエルファバと、人気者のグリンダ。
正反対の二人が魔法学校で出会い、予期せぬ友情を育む。しかし、オズを覆う不穏な動きが、二人の運命を大きく変えていきます。
テーマ
本作は、単なるファンタジーに留まりません。「見た目」による偏見、社会的な疎外、友情の複雑さ、善と悪の曖昧さ、そして権力の本質といった普遍的なテーマを持ち、現代社会にも通じるメッセージ性が込められています。
構造
物語は『オズの魔法使』の前日譚として展開されます。
なぜ西の悪い魔女は「悪く」なり、善い魔女は「善く」なったのか。二人の視点を通して、知られざるオズの歴史と真実が紐解かれていきます。
二部作の前編として、Part 2への期待感を高める構成です。
🎬 4. 演出と技術の評価
映像表現
ジョン・M・チュウ監督らしい、鮮やかで大胆な色彩設計が目を引き、特にエメラルドシティの描写は圧巻です。
キャラクターの心情を映し出すような光と影の使い分けや、ダイナミックなカメラワークが、ミュージカルシーンを一層盛り上げています。
音響設計
スティーヴン・シュワルツによる原作ミュージカルの名曲群が、映画ならではのオーケストレーションで再構築されています。
主演二人のパワフルな歌声はもちろん、セリフの明瞭さから効果音の配置に至るまで、映画館の音響システムを最大限に活用した音楽体験を提供しています。
美術・衣装
原作の世界観を忠実に、かつ映画的に拡張した美術デザインが見事です。
シズ大学のゴシックな雰囲気からエメラルドシティの輝きまで、細部にこだわりが感じられます。
特にグリンダのきらびやかなドレスとエルファバの黒を基調とした衣装の対比は、両者のキャラクター性を視覚的に強調しています。
象徴的なシーンの演出
エルファバが自らの力を受け入れ、決意を新たにする「Defying Gravity(自由を求めて)」のシーンは、ハイライトの一つ。
シンシア・エリヴォの歌唱と、上昇していくカメラワーク、そして視覚効果が一体となり、観客に強烈なカタルシスをもたらします。
🌍 5. 海外の視点と製作の舞台裏
海外メディア・批評家の評価
多くの海外メディアが、シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデのパフォーマンス、特に歌唱力を絶賛しています。
Variety誌は「舞台版の魔法を失うことなく、映画ならではの視覚的スペクタクルを加えた傑作」と評し、The Hollywood Reporterは「エリヴォとグランデの演技と歌唱は、ブロードウェイのファンでさえ驚かせる質の高さ」と絶賛しています。
製作エピソード
監督のジョン・M・チュウは、原作ミュージカルへの深い愛情とリスペクトを公言しています。
Empire誌のインタビューでは「この作品の映画化権を獲得するために10年以上粘り強く交渉した」と語っています。
シンシア・エリヴォは役作りのために、6ヶ月間のボーカルトレーニングを受け、アリアナ・グランデは長年の夢だったグリンダ役を得るために演技コーチと集中的に取り組んだエピソードを明かしています。
また、可能な限りCGに頼らず、実際に巨大なセットを組んで撮影したことや、キャストがライブで歌唱するシーンへのこだわりも語られています。
日本国内の評価
日本では特に「オズの魔法使い」の文脈よりも、ミュージカル作品としての評価や主演二人の歌唱力への関心が高い傾向が見られます。
レビューでも視覚的な美しさやエンターテインメント性への言及が多く見られます。
🔗 6. 関連作品レコメンド
同ジャンル/テーマ
- 『オズの魔法使い』(1939)
本作の元となる世界を描いた不朽の名作 - 『マレフィセント』(2014)
「眠れる森の美女」の悪役とされた魔女の視点から描いた物語で、「悪」とされる者の内面に迫る点で共通性があります。
同監督作
- 『クレイジー・リッチ!』(2018)
ジョン・M・チュウ監督の色彩感覚や、華やかな世界の描き方、キャラクター描写の巧みさが本作にも通じます。 - 『イン・ザ・ハイツ』(2021)
同じくブロードウェイミュージカルの映画化で、コミュニティとアイデンティティのテーマを扱っています。
🤔 7. レビュー
待望のミュージカル作品の映画化として、期待を裏切らない出来です。
シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの魂を揺さぶる歌声と演技が、物語に深い感動を与えます。
ジョン・M・チュウ監督による絢爛たる映像美は、まさに魔法の世界。
友情、偏見、善悪といった普遍的なテーマを、力強い音楽と共に描き出しています。
二部作の前編であるため、物語は佳境で幕を閉じますが、それ故にPart 2への期待は高まります。
(撮影は同時に行われているので、全米では11月公開予定、日本は年末?)
アカデミー賞で衣装デザイン賞、美術賞を受賞!
素晴らしい歌と映像です。
パート2が待ち遠しいです。
楽曲を少し知っていた程度で どんな物語かも知らなかったが、ミュージカルの舞台を楽しむ感覚で観たら、思った以上にエンターテイメント性が高く、満喫できて、お釣りがくるとさえ思える良作だった。
ストーリーは単純で、脚本云々を語る作品ではないだろうが、場面場面が華やかで壮大。
主演の二人の歌の実力は今更言うまでもなく、鍛え上げたダンサーやコーラス歌手たちが数も量もたっぷりで、ミュージカルの醍醐味を魅せてくれる。
今作は 続編が待つ前編だが、 後半からクライマックスにかけてのテンポ感・スピード感と映像美は圧巻で、すっかり惹き込まれてしまった。