沖縄出身バンドHYの名曲にインスパイアされた映画で、青春と成長、そして愛の葛藤を描いた作品です。

物語は2003年から始まり、音楽を通じて結ばれた二人が、それぞれの夢を追うことで別れと再会を繰り返す姿には、共感を覚える部分もありますし、現代社会で夢を追う若者たちへのエールとも言えます。

また、沖縄と東京という異なる舞台を巧みに活用し、地域文化や都市生活の対比を上手く背景に取り込んであります。

ただし、リアルな人間関係と感情の機微に焦点を当てていますが、一方では、展開に既視感があるという面もあります。

社会的背景としては、沖縄独特の文化や音楽への敬意が感じられる一方で、東京への進出という展開から、地方と都市の格差や夢追い人の葛藤も浮き彫りにされています。

全体としては、興行収入も20億円を超え、アメリカでリメイク権が取得されるなど、日本映画としては良くまとまった作品となっています。