Alien: Romulus/2024年製作/119分/アメリカ
4作目の衝撃から、シリーズがどのように続いていくのか、多くのファンが注目した本作。
原点回帰ともいえる1作目の設定を踏襲しながらも、新鮮な驚きと恐怖を味わえる作品に仕上がっている。
ストーリーはシンプルに徹しながら、細部へのこだわりが光る。特に、生き物としてのエイリアンの造形と、それに伴う生々しい描写は、シリーズファンのみならず、初めて観る観客にも強烈な印象を与えるだろう。
アルバレス監督の演出は、サスペンスの巨匠ならでは。静と動のコントラストが際立ち、緊張感と緩急を巧みに操ることで、観客を物語世界へと引き込んでいく。
若手俳優陣によるフレッシュな演技も魅力の一つ。ティーンホラー的な要素も取り入れつつ、重厚なSFホラーの世界観を見事に表現している。
シリーズの新たな章を開いた本作。この完成度の高さから、続編への期待はますます高まる。