Rottenn Tomatos評価
iMDb評価
Filmarks評価
運営評価
レビュー
1.本作の魅力:注目ポイント
- 最新技術による圧倒的映像。
実物大セットと最先端CGが融合した竜巻シーンは圧巻です。 - キャラクター重視のヒューマンドラマ。
単なる災害映画ではなく、人物の成長物語として描かれています。 - エモーショナルな音響設計。
竜巻の轟音と静寂のメリハリが観客を引き込みます。
2.こんな人におすすめ
✅ おすすめな人
- 迫力あるディザスタームービーが好きな方。
実写とCGの境界を感じさせない圧倒的な映像体験を楽しめます。 - ヒューマンドラマを重視する人
キャラクターの心理描写と成長物語が丁寧に描かれています。 - 科学アドベンチャーに関心がある方。
気象学や竜巻研究の描写が興味深いです。
⚠️ 注意点
- 前作の続きを期待する方。
前作『ツイスター』とは直接の繋がりはありません。 - リアリズムを重視する人。
エンターテイメント性を優先した演出が多用されています。 - 災害描写が苦手な方。
竜巻による破壊シーンは非常にリアルです。
3.物語とテーマ
📝 あらすじと概要
巨大竜巻が頻発するオクラホマを舞台に、気象学の天才ケイトが過去のトラウマを乗り越え、ストームチェイサーたちと共に竜巻の脅威に立ち向かうアクションアドベンチャーです。
💭 テーマと構造
自然災害への科学的アプローチと、人間の絆をテーマに、過去のトラウマを乗り越える成長物語として構成されています。
SNS文化や気候変動問題も織り込まれ、現代的な視点も織り込まれています。
4.映像・音響表現と演出
リー・アイザック・チョン監督は『ミナリ』で見せた繊細な演出力を、大型作品に見事に応用しました。
本作の映像表現は、CGに過度に依存せず、本物の水、風、氷を駆使したリアルな竜巻描写が特徴で、まるで嵐の中にいるかのような没入感を味わえます。
音響面では、Dolby AtmosやScreenXといった最新技術が採用され、竜巻の轟音や破壊の音が立体的に響き渡り、視覚と聴覚の両方から圧倒的な迫力を楽しめます。
5,製作エピソード
本作は、1996年の映画『ツイスター』とはストーリー上の直接的な繋がりはありません。
前作の観測装置「ドロシー」が登場するなど、ファンサービス的な要素はありますが、実質的にはリブート作品と位置づけられています。
ただし、前作と同じく、製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ(アンブリンピクチャーズ)です。
脚本執筆のマーク・L・スミスは、実際の気象学者や元ストームチェイサーに数か月間密着取材を行い、オクラホマ大学の国立気象センターでは、竜巻予測の最新技術やドップラーレーダーの仕組みを詳細に学びました。
主演のデイジー・エドガー=ジョーンズは役作りのため、実際のストームチェイシングに同行し、「竜巻を間近で見た時の恐怖は演技では表現できない生々しさがあった」とコメントしています。
撮影は主にオクラホマ州で行われ、地元の気象条件を活かして、実際の嵐雲を背景にしたシーンも多数撮影されました。
グレン・パウエルは撮影中、「毎日が天気予報との勝負だった。実際の嵐が来ると撮影中止になるから、常に空を見上げていた」と振り返っています。
特殊効果チームは、実物大の竜巻セットを建設し、毎分1万リットルの水と強力な風力装置を使用して、俳優たちが実際に嵐の中にいるような環境を再現しました。
また、本作の映像制作には、ILMによる最先端VFXが駆使してあり、異なる音響設計が施された6つの竜巻が、圧倒的リアリティで描かれます。
6.国内外の評価
🌎 海外メディア評価
Rotten Tomatoesでは批評家から75%の高評価を獲得し、これは前作『ツイスター』の66%を上回る数値で、観客スコアでは90%という圧倒的な支持を集めています。
Roger Ebertサイトでは”enthralling summer blockbuster(魅力的な夏のヒット映画)”として評価され、特にグレン・パウエルの存在感が「楽しく、魅力的で、巧妙にコミカル」と評されています。
The Independentの批評家クラリス・ラフリーは「thrilling, immersive experience unlike no other(他に類を見ないほどスリリングな没入体験」と評しています。
一方で、海外市場では国内ほどの人気を得られておらず、アメリカの気象災害への関心度の差が影響していると分析されています。
日本国内評価
日本では2024年8月に公開され、国内興行収入は約15億円を記録しました。
日本の映画評論家からは「技術的完成度は高いが、日本人には馴染みのない竜巻災害への共感が難しい」との声も聞かれました。
海外作品としては珍しく、気象庁監修による日本語字幕版の科学的説明が追加されるなど、日本独自の配慮も見られました。
7.レビューと関連作品
💯 レビュー
『ツイスターズ』は、圧倒的な映像と音響で“巨大竜巻”という自然の脅威を体感できるアトラクション映画です。
ストーリーなど細かい事は気にせずに、スクリーンに入っていければ、十分楽しめる作品になっています。
一方で、オリジナル版とも言える『ツイスター』を見ていると、構成がほぼ同じの上、さほど必要のない恋愛要素を取り入れたりと脚本が単調に感じられてしまいます。
全体としては、SNSなどの現在要素もうまく取り入れ、ディザスタームービーではあっても、グロいシーンなどは全く無く、ファミリーでも楽しめる作品になっています。
🍿 関連作品レコメンド
同ジャンル/テーマ
- 『ツイスター』(1996)
オリジナル版として比較するのも楽しみ。技術進歩の差を実感できます。 - 『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)
気候変動をテーマにした災害映画。
より大規模な自然災害を描いています。
同監督作
- 『ミナリ』(2020)
チョン監督の繊細な演出力を確認できる代表作で、本作との作風の違いが楽しめます。
🔗 参考文献・リンク
Rotten Tomatoes – Twisters (2024)
Roger Ebert Review
Universal Pictures Official Site
気象庁公式サイト(竜巻情報)
公式サイト:『ツイスターズ』
映画.com
THE RIVER 特集
Screen Online
Filmarks
🔄 更新情報
更新:2025年6月26日 – 初版作成
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